「お花屋さんのニーズ」

一人で現場に行き単独出棺に単独施工、会社に戻った後は花挿し業務など、何でもできるIさんのお話しです。

未経験でお花屋さんに入社したので、初めは右も左も分かりませんでしたが。

ある時、何でもできるようになる、成長のきっかけがありました。

まだ、入社して二ヶ月の頃。

出棺業務の中でも特にお別れの立ち合いが苦手でした。

限られた時間の中で、焦りから今やるべきことが分からくなる時がありました。

そんなある日、意外な程周りが良く見える時がありました。

それは、自分以外の人が慌てているところを見た時です。

まるで自分を見ているようで恥ずかしかったですが、その時から、焦りを克服して自分を落ち着かせることが出来ました。

以前は全く気付くことができなかった、担当者の合図や葬儀社さんの目線に気付くことができ、今やるべきことが分かるようになれたのです。

何気なく周りを見た、たったそれだけの事ですが、現場で慌てる事がなくなり突発的な事にも難なく対応できるようになりました。

相手が求めていることを察する事は決して難しくありません。

「落ち着いて周りを見る」ただそれだけです。

まだ、業務に慣れないうちは慌てる事もあると思いますが、一日一日を漠然と過ごすのではなくしっかり受け止めて、一つでも多くのことを学び成長していきましょう。

最初からできる全てを人間なんていませんからね。

どんなトラブルが起きても微動だにしない。

そんなレベルに達するまで人生の修行は続きます。

弱音を吐かず覚悟を決めて。

- 美輪明宏 -

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